-お尋ねします-
ヘルパーを始めたきっかけは?
私は下町の育ちで、小さい頃から近所のおじいちゃんおばあちゃんたちによく世話をしてもらいました。路地のお掃除なんかもしてくれていたその方たちがどんどん大変そうになっていき、世代の移り変わりを実感した時、自分がお世話をする番なのかなと思うようになりました。
そんな折、視覚障害の知り合いのお世話をする必要があったことなどもあり、自然と介護を仕事としてやってみようという気持ちになりました。それから介護の資格をとり、その後みなさんとの関わりの中で他の支援サービスの資格(知的障害者移動支援従事者、障害者(児)居宅介護従業者、同行援護従業者etc..)も取るようになりました。
ヘルパーの仕事とは
さまざまな障がいのお子さん(利用者さん)がいて、その程度もバラバラです。まず本人とのコミュニケーションが大事で、おとなしい子なのか、よく喋る子なのかなど、関わり方を変えていく必要もあります。
意思の通じない子の場合、ただ歩くだけになってしまいそうなのですが、体の触る位置を変えることで、気持ちを通じあわせたり、心を通わせたりできる気がします。
結局これと言った形があるわけではなく、いつも考えをめぐらせ、工夫をこらしながら寄り添っていく仕事だと思います。そしてそんな時に資格取得時に学んだことが自信になっていますし、振り返る点だと思っています。
ヘルパーの仕事で気を付けていること
例えば私が気づかなかったことに踏切りで線路が滑るというのがありました。目の見えない子のケースでしたが、自分が一人のときは自然とそういう部分を避けていたのだと気付かされました。そうして見ていくと、ちょっとした段差、隙間など気をつけるべきところが分かるようになります。
そういう経験が自然と振る舞いに出てくるようになるのが理想だと思っています。そして、こっちが焦っているのは利用者にすぐに伝わってしまいます。どんなときも慌てずにいること、そしてそうなれるように普段から準備しておくことが大事だと思っています。